J.ドロンフィールド「サルバドールの復活」読了

Resurrecting Salvador W杯漬けの日々になりつつあったが、昨晩なんとかJ.ドロンフィールド「サルバドールの復活(上下)」(創元推理文庫)を読み終える。
 連日のW杯のTV観戦で、かなり眠い状態での読了となった。

 この作品は、この作家の第2作。1作目の「飛蝗の農場」も、ストーリーの展開の先が読めないシュールで読み応えのある作品だった。
 さて今回は、学生時代の友人である女性4人の1人の葬儀に、参列し7年ぶりに再会。死んだ女性は、貴族出身の天才ギタリスト、サルバドールと結婚していた。

 そして、サルバドールの母親に古城に招待された友人2人。彼女たちを思いもよらない運命が待ち受けていた…。

 時間が、行きつ戻りつし、本筋とは関係なさ気な小話が挟み込まれ、さらには、第2次大戦絡みの財宝まで絡んで、ストーリーは渾沌としていく。
 下巻の中盤を過ぎた辺りから、ストーリーは何となく一点へ向かい始める。果たして、「サルバドールの復活」とは…?

 まさしく、現代のゴシック・ロマンスである。

 やや、W杯へ気持ちが引っ張られたのと、ストーリーの方向を無理して読もうとしたのが災いして、中盤でめげそうになっていたのだが、読み終えてみるとなかなか、前作同様不思議な読み応えのある作品だった。
 クラシックのギタリストであるサルバドールが若き日に心を奪われ、母親から堕落したといわれるミュージシャンがF.ザッパ、その他、そこここに登場する小道具も効いている。

 次は、ボッシュ・シリーズ第4作「ラスト・コヨーテ」。

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