S.レム「砂漠の惑星」読了

NIEZWYCIEZONY 昨晩、スタニスワフ・レム「砂漠の惑星」(ハヤカワ文庫SF)を読み終える。

 この作品は、1977年に出版されていた同タイトルの新装版、本年3月にレムが亡くなったこともあっての再刊なのだろう。
 実は、高校時代に読んだ作品なのであるが、懐かしく思わず手に取ってしまった。

 ストーリーは、消息を絶った宇宙船「コンドル」を探して琴座のレギスIIIに降り立つ同型艦「無敵」。
 彼らを待つのは、運命を予感させる黒い雨、地球の環境と変わらぬ条件ながら地上に生物の影は無し。やがて、行方不明だった「コンドル」を発見するが、生存者はなく、彼らが全滅した原因もハッキリしないまま「無敵」の乗組員を異常が襲う。
 その異常とは、一言で言うと「脳のリセット」。

 「無敵」の敵の姿が、明らかになる。それは、あたかもハエ・ウンカのごとき小さな黒い結晶。それらが無数に集まった群れをつくり、襲ってくるのだ。それらに意志はなく、「無敵」は明確な対処を見つけることが出来ない。

 何がそれを生み出したのか?そして、「無敵」は、最終的に無敵でいられたのか…。

 高校時代に読んだときは、「未知との戦い」を興味深く感じたのだが、今回は「進化」とは、「人間・テクノロジー」とは、といった、かなり哲学的なテーマが見えてきた。前は、“活劇”として楽しんだんだけどね。

 そういった意味からも、若き日に読んだ作品を読み返してみるのも面白い。  
 カバーは、今回のものよりも当時のもののほうが、個人的なイメージにあっていたと思う(手元にないので明言はできないけど…)。
 個人的には、レム作品のなかで一番のお気に入り。

 次回は、リーバス・シリーズ最新刊のつもりなのだが、バンクス・シリーズの最新刊も出たし…悩みどころ。

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