J.トンプスン「失われた男」読了

 一月にわたったW杯が終わった。観戦記は後ほど…。
 一昨日の夜に、J.トンプスンの扶桑社ミステリオリジナル「失われた男」を読み終えていたのだが、休日ということもあって後回しに。

The Nothing Man
 小さな町の新聞記者ブラウニーは、やり手で一目置かれる存在で詩作などもものしているが、飲酒・別居中の妻、そして何やら人に言えない問題を抱えているらしい。
 そこへ、社長のお友達の美人未亡人がやってきて、そのお相手をすることに…、さらに娼婦をやっているらしい別居中の妻が町にもどってきてと落ち着かない。

 頭が良いだけに、何かと同僚などに辛辣な態度をとってしまい、反感を持たれてもいる、やがて妻の殺人を皮切りに、続けざまに殺人が起こる。現場に残された詩が書かれた紙片は、彼のもののようだ…。
 友人である町の警官が捜査に当たり、ストーリーは意外な方向へ、なんかいつもと違うぞ…この警官、頭が良くないのはずなのに…。

 これまでのトンプスン作品は、主人公が自分の都合や欲望にまかせて、自らの意思で破滅へ突き進んでいくという、典型的事故破滅ストーリーなのだが、今回はちょっと違うようだ。

 読後の印象もなんだか地に足がつかない不思議な感じで、すぐに話のコアが見えてこなかった。
 やるな!トンプスン。

 ここのところ、扶桑社ミステリで5月は、「ポップ1280」、先月は本作、さらに今月は絶版状態だった「グリフターズ」が出る。ここ数年の再評価の流れに乗って、さらにお気軽に入手可能になりそうだ(でも、Amazonの古本では、けっこう安いけどね)。
 値段もお手ごろに「安雑貨屋のドストエフスキー」の本領発揮か?

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