R.ファン・ヒューリック「白夫人の幻」読了

The Emperor's Pearl ロバート・ファン・ヒューリックの狄(ディー)判事シリーズの最新刊「白夫人の幻」(早川ポケットミステリ)を昨晩読み終える。
 仕事がつまってばたついてきているのだが、どういうわけか、読書は比較的好調に予定を消化している(そうなっても、楽になるわけではないのが悲しい)。

 本作は、狄判事の比較的若い頃のお話。
 知事として勤める蒲陽の町で行われる端午の節句の競艇大会で、一艘の舵手が毒殺される。現場にいた判事が捜査に乗り出すのだが…。町外れの廃屋で、舵手の情人と目された若い女が判事の目前で刺し殺される。
 この殺人には、100年前に忽然と消えた皇帝の真珠が絡んでいるという情報も出てくる。

 この女性が殺された場所は、若い男の生贄を求める河の女神を祀る祠があったのだが、今はうち捨てられている。奇怪な言い伝えと財宝は関係あるのか?

 さらに、関連がありそうな殺人が…。

 いつもながら、判事の冷静な推理と機転が発揮され、事件は見事解決。そのうえ伝説の財宝の謎まで解けてしまって、実に小気味よし。

 この唐代の中国を舞台にしたシリーズは40年も前に書かれたシリーズなのだが、程よい長さのうえ、内容もテンポよく決して暗くならない。要所要所に作者本人の描く挿し絵が入って飽きさせない。お気に入り。
 訳者あとがきによると今後は、旧作と新訳の交互の刊行になるとのこと、楽しみだ。

 現在、なか四作でローテーションのボッシュ・シリーズが登板中。

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