M.スレイド「カットスロート」読了

Cut Throat 最近、少し仕事が立込んでいて読書が何となく進んでいなかった。昨晩、やっとのことでマイケル・スレイドの「カットスロート」(創元推理文庫もとは創元ノヴェルズ)を読み終えた。実に2週間ぶりの読了になる。

 カナダ騎馬警察捜査官シリーズの一環をなす作品。創元ノヴェルズの第3弾だったが、最近創元推理文庫(どちらも文庫なのだが)で復刊されたようだ。

 相次いで判事が殺される、その殺害には以前の連続殺人鬼と共通するものが…。事件の捜査に当たるのは「グール」、「ヘッドハンター」で登場したディクラーク、チャンドラーなどの騎馬警察らおなじみの面々。

 事件は、香港系企業とカナダの歴史、さらには人類と類人猿を結ぶといわれるミッシング・リンクの頭蓋骨が絡んで得意の渾沌へとなだれ込んでいく。まったく、止めどなく流される血、また血。本当にスレイドは加減知らずである。

 ヘヴィ・メタ(あるいはスプラッター)・ミステリーの本領が遺憾なく発揮される。

 やがて、ほとんど最初から犯人は誰なのか解っているのだが、コイツの真の姿が明かされると意外や意外…、そうか、そう来たかとなる。

 とにかく、スレイドの変態的ともいえる悪趣味が思う存分に展開される。これで、現在翻訳されたスレイド作品を読み終えたのだが、これがストーリーとしては一番楽しめた。(それでも、ケッチャムの気持ち悪さ(生理的なものね)には負ける。)
 まったく関連が無さそうな「進化論」のカギと殺人事件がどこで、どう繋がるのかと思ったが、まんまとしてやられた。

 とにかく、悪趣味を受け入れない限り、このシリーズは、まったく楽しめない。これを読む前に前2作は読んでおいたほうがいい。

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