R.ファン・ヒューリック「北雪の釘」読了

Chinese Nail Murders 昨晩、ロバート・ファン・ヒューリック「北雪の釘」(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)を読了。つい先日出たばかりのディー判事シリーズの最新刊。

 このシリーズもいよいよ、以前出ていたが絶版になっている作品の新訳出版へと突入となった。めでたい。前は「中国鉄釘殺人事件」というタイトルで出ていた作品である。
 翻訳の和爾 桃子氏が決めているのか、編集者が決めているのか知らないが、ポケミスのタイトルの方がセンスがいいと思う。何でもかんでも「殺人事件」というのはいかがなものか…。

 今回は、北方の北州に赴任した狄(ディー)判事、穏やかな日々を過ごしていたのだが、骨董屋の妻の首無し死体が見つかる。夫は行方不明、妻の兄弟は夫が犯人だと訴える。さらに、地元のお嬢様まで行方不明に…。

 事件を追う狄判事と副官たち、この二つの事件につながりはあるのか…、とそうこうするうちに拳法の師範が公衆浴場で毒殺される。

 極めて怪しい人物を捕らえたものの、事件はすぐさま解決とは行かず、治安判事としての立場から大いに悩み、追い込まれる狄判事なのであった。

 今回の作品は、これまでの比較的ライトな内容とは違い、いつもの長さながらなかなかヘビーなテーマを扱った展開となっている。しかし、そこはヒューリック、決して暗くウェットにならない結末を用意していてくれる。
 そのうえ、巻末のヒューリックの人と成りがわかる文章は、なかなか楽しい。

 いつもながら、次の翻訳終了・出版が待ち遠しいシリーズである。

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