P.ドハティー「毒杯の囀り」読了

THE NIGHTINGALE GALLERY タイ旅行前と旅行中で4冊を読み終えているので読書ネタを小出しに…。
 出発する前に読み終えていたポール・ドハティーの「毒杯の囀り」(創元推理文庫)。
 これもお決まりのヤフオクで200円で入手。

 この作家は、現在の英国歴史ミステリーの第一人者的な存在とか、ペンネームをいくつか使い分け、様々なシリーズ物をものしているとの事、本業(?)は小学校の校長とか。

 さて、本作「毒杯の囀り」は、14世紀のイギリス(ロンドン)を舞台にしたアセルスタン修道士シリーズの1冊。
 貿易商で金貸しもしている有力者、トーマス・スプリンガル卿が屋敷内の自室で毒殺されているのが見つかり、彼の生前、彼と言い争いをした執事の首つり死体までが発見される。
 命令を受けたクランストン検死官(どうやら捜査官のような役職)とその書記アセルスタン修道士が現場へ駆けつける。
 スプリンガル卿の部屋へは、執事以外出入りした者はないという。そのうえ、屋敷に住む関係者たちは、どいつもこいつも非協力的で釈然としない。
 捜査を進めるうちに、関係者がまたしても死体で発見される。

 捜査は、クランストン検死官が進めるのだが、推理の部分はアセルスタン修道士がメインとなる。
 かといって、クランストンがオマケかといえばそうでも無い。大酒飲みでアル中ではあるが、大事なところではそれなりに存在感を発揮し、仕事をする。
 アサルスタンも宗教者にありがちな冷静でカタブツな奴かと思えばカッとなったり、女性が気になったりと意外な一面を見せる。

 舞台が舞台だけにもっと陰鬱で暗いイメージがあったのだが、この2人のキャラクターが思いのほか立っていて暗さは感じさせない。謎解きの展開は、少し弱いと思うが2人のキャラクターの魅力で持っていった感じ。

 以後の作品ではますますこのコンビの魅力が増すとの事、とりあえず今後も読んでみるかな。
 同じ作者のハヤカワ・ポケミスの方も入手済みであるが、出だしはやや不安な印象が…。

 この後はタイで読み終えた、隆慶一郎「柳生刺客状」、P.トレメイン「蜘蛛の巣」へ続く…。

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