J.フォード「シャルビューク夫人の肖像」読了

The Portrait of Mrs. Charbuque やっとこさ落ち着いた事もあり、昨晩、ジェフリー・フォード「シャルビューク夫人の肖像」(ランダムハウス講談社)を読み終えた。
 ハードカバーで500頁ほどの作品なのだが、前作「白い果実」(高価で未読)で幻想文学大賞を受賞したらしく、その印象もあってか、もう少しヘビーなお話しかと思っていたのだが、思ったよりも軽快な展開で、面白く実質2日間で読み終えてしまった。
 
 舞台は、19世紀末のニューヨーク。主人公ピアンボは、そこそこ評価を受けている肖像画家、そのピアンボに法外な報酬で、シャルビューク夫人なる女性から肖像画の依頼がある。
 なんと、その仕事は屏風のむこうに姿を隠した夫人の肖像を描けというものであった。
  

 屏風越しに、様々な質問を投げかけ、話を聞き、彼女の姿を描こうとするピアンボ。ピアンボは、いやおうなく彼女の語る奇妙な生い立ちや物語に、魅了されていくのだが…。

 やがて、彼の周りで少しずつ奇妙な事が起こり始める。目から血を流して死んでいくという奇病やら、恋人である女優との関係、そして彼女の夫の登場。
  
 いやいや、なかなか巧い人です。夫人の語る物語には、ピアンボでなくても引き込まれるし、世紀末のニューヨークもぴったりである。
 例の奇病が現れるあたりから、どこで夫人と奇病が結びつくのか…?などと、考えながら頁をめくらせる。
 もっと、重厚なトーンで描かれているのかと思ったのだが、軽すぎず重すぎず、いい感じで展開するストーリーに気持ち良くつかったかな…。

 宝島社の「このミス」で9位(だったかな?)に選ばれただけはある。高価なのだが、未読の「白い果実」も是非読んでみたい。
 次は、赤瀬川原平の「ゴムの惑星」、こいつは楽しい。

 ばたばたとハードな日程だったのだが、その間も何枚かCDが到着しているのだが、ちゃんと聴けていない。来週あたりまとめて巻き返したいと思っているのだが…。
 そのうえ、P.Hammillの紙ジャケ第2弾も発売になっているし…、う〜ん。

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