P.ドハティ「白薔薇と鎖」読了

The White Rose Murders 昨晩、ポール・ドハティ「白薔薇と鎖」(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)を読み終える。今月初めから手を付けていたのだが、体調不良やら仕事やらのうえに、ちょっと合わなかったようで、他に手を出したりして、すっかり時間を食ってしまった。

 今や英国歴史ミステリの第一人者といえる作家らしく、もう一つのシリーズ「アセルスタン修道士」シリーズが悪くなかっただけに期待をして読み始めたのだが、いやはやなんともという感じ。
 なんとなく、すっきりしないままずるずると先送りにしながらもなんとか読み終えた。

 「アセルスタン修道士」シリーズ同様中世の英国が舞台の「ロジャー・シャロット」シリーズの1作。90歳を迎えたシャロットの昔語りの形式で進められる。
 最初の事件は、かの悪名高きロンドン塔で起こる。この殺人の謎を解こうとするシャロットと彼の主人ベンジャミンの周囲で次々と殺人が…。

 事件は、スコットランドの王室(事件当時は、イングランド王室もかかわってくるのだが)をめぐる陰謀が絡んで、スコットランドからフランスまで舞台は、あちこちへ展開する。

 彼らの周りの一体誰が怪しいのか…。

 このシリーズ、実はメインの探偵はシャロットではなくベンジャミンなのである。ベンジャミンが主に謎解きを受け持ち、シャロットはどちらかというとアシスタントで語り部。
 この語り部シャロットが、ほら吹きじじい的な語り口で、あれやこれや虚実を取り混ぜておもしろおかしく語るのであるが、これが個人的に不快でストーリーに集中できない。

 「ディー判事」シリーズの翻訳を手がけている和爾桃子氏の訳なので訳のせいとは思えないのだが、とにかくうっとおしい。後半の事件解決への展開は悪くない感じがするのだが…。

 シリーズなので引き続き出版されると思うが、次を手に取る事はないと思われる。とにかく主人公であるシャロットが頂けない。
 ちょっと残念なシリーズである。

 現在は、「無意識の証人」のカロフィーリオの「グイード」シリーズ第2作「眼を閉じて」に進攻中。

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