バタバタしているのは変わりないのだが、少しづつ片付いて来た感じ。とはいえ、まだまだ積み残しが…。
今日分おやる事も片付いて、いつもより早めに帰れそうなので、釣行出撃計画に参加する事にした。帰って巻かねば…。
昨晩は、終電間近の帰宅。一息ついて、ほとんど残り少なくなっていたジェフリー・フォード「ガラスのなかの少女」(ハヤカワミステリ文庫)を読み終える。
前作の「シャルビューク夫人の肖像」は、なかなか好作品であった。
この作品も1930年代という時代設定は、ほぼ同じ。今回は詐欺師とそのアシスタントを中心としてお話。
金持ちの家で降霊会を開き、いかさまで客を喜ばせ金をせしめるのがお仕事のシェルとそのアシスタント、ディエゴは、富豪のバークスからの依頼で行なった降霊会でネタばれしそうになり、そのどたばたの中シェルが扉のガラスのなかにいる少女を見る。
なんとその少女は、行方不明になっているこれまた富豪の娘シャーロットだった。
シャーロット探しに乗り出すシェルたち。お決まりのように事件は思わぬ方向へ進んでしまう。
彼らの前に現れる謎の霊媒師リディア、彼女の目的はいったい何なのか??さらに、起こる殺人。その背後にはいったい何があるのか?
次から次へとテンポよく展開するストーリー、さらには神をも恐れぬ不遜なやからに立ち向かう詐欺師とそのフリークス仲間たち、なんとも魅力的なやつらである。
思わぬ方向で、事件は解決へ向かうのであるが、テーマのわりに軽い読後感。
純粋なミステリーではなく、ちょっと不思議なテイストの小説である、これも「シャルビューク夫人の肖像」と相通ずるものがある。
なかなかに巧い作家である。
次は、念願の「数学的にありえない」をゲットしたので、そちらの予定。
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