S.ブース「死と踊る乙女(上・下)」読了

Dabcing with the virgins いやいや、なんとも先週はバタバタで全然落ち着かない一週間だった。今年は(まだ終りまでは3ヶ月もあるが)、これまでのところ徹夜続きや休みなしという日は多くなかったが、日常として押し詰まった感じがして、圧迫感にあふれた日々が多いと痛感。
 その証拠にほとんど釣行も出来ていない。当然のように自然渓流は禁漁を迎えてしまった。

 読書は、数日前にスティーブン・ブース「死と踊る乙女()」(創元推理文庫)を読み終えていたのだが、落ち着かず欠けないままになっていた。で、本日書くことにする。
 古書で入手は間違いないのだが、どこだったか失念、そんな有様である。

 「死と踊る乙女」は、作者の本邦翻訳2作目で、ベン・クーパー&ダイアン・フライ・シリーズの第2弾。第1弾の「黒い犬」もなかなか味のある好作であった。

 舞台は、イングランドの中央部ダービーシャー、さらに国立公園になっているピーク地方。

 地元で人気のストーンサークル「九人の乙女岩」で女性が殺されているのが発見される。近くでは以前にも女性が襲われ顔を切られる事件が発生していた。

 地元警察は、総力をあげて事件の捜査にあたる、穏やかで人当たりの良いクーパーと強い意志で突き進んできた女性刑事フライが、ときに協力し、ときに競い合うようにして事件の真相に迫る。これは、前作同様変わらない。

 当然、事件は解決するのではあるが、そこは英国ミステリ実に落ち着いたストーリー展開で、閉鎖的な田舎の人間関係の中に潜むダークサイドが少しづつ暴れていく。
 まあ、ダークサイドといってもアメリカもののようなどす黒さはほとんどない。日本の田舎でも十分ありうるダークサイド。

 人間味あふれるクーパーの人柄と自らも心に傷を負いながら強く生きるフライ。何となく魅かれながら反発する、2人の人間関係も今後楽しみである。
 とにかく派手さは無いが、本当にありそうなイギリスの田舎の日常を通して描かれる、描かれたピーク地方の風景にも思いを馳せる。実に地に足のついたエンタテインメントである。

 来年の秋に出ると思われる次作が、待ち遠しい。

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