F.P.ウィルスン「触手(タッチ)」<上><下>読了

Touch いよいよ今年も押し詰まってきたうえに冬らしく本格的に寒くなってきた。
 そんな中、健康診断の結果を近所の医院へ確認へいく。結果は異常なし、やややせぎみということぐらいで、検査結果すべて正常値の範囲内とのこと。
 この歳になると、やっぱり健康診断の結果は気になるものだな…。

 で、話はF.P.ウィルスンである。もう完全に嵌った状態に突入、たまたま手ごろな値段で、ポロポロと立て続けに入手できたこともあり、面白さが新鮮な状態でつづけて作品が読めるのがうれしいところである。
 今回は、<アドヴァーサリ・サイクル>の「触手(タッチ)」<><>(ハヤカワ文庫)である。前回も書いた通り、amazonの古書で210円+手数料340円で上下2巻を入手したものである。

 さて、お話は「ナイトワールド」の登場人物、アランとシルビア、その使用人バーがメインで登場する「ナイトワールド」の前日譚。

 ある日、薄汚れたホームレスから、「あんただ」と指名されるが、わけも分からずその場から逃げ出してしまった医師アランであったが、その後、その人物を診察することになり、その人物の手に振れた瞬間、彼の身体に異変が…。

 その瞬間から、アランは触れることで病や怪我を癒すことが出来る力”ダ・タイ・バオ”を移されスーパー・ヒーラーとなる。数人の患者を癒した後、癒されない患者たちが彼の元に集まってくる。
 もともと、「医は仁術」的思想の持ち主である彼は、何とか多くの人を治療したいと考えるのであるが、その力はアランの意思とは関係なく現れる。ジレンマに陥るアラン。

 一方、ベトナム帰りの夫を失った彫刻家シルビアは、自閉症の少年を引き取り、ベトナム人の大男バーとともに暮らしている。彼女は、アランの人柄に魅かれ、お互いに魅かれ合ってはいるが、アランは結婚している…。

 やがて、アランは医師会から詐欺師ではないかと追放されそうになるが、筋無力症を患う上院議員が彼の力に興味を寄せ、自分の研究所で彼を監禁し、その力を自らのためだけに利用しようとするのであるが…。

 アランを救い出そうとするシルビアとバー、それに協力するライバル医師…。次から次へと状況が変化し、こちらのページをめくるスピードもあがる。
 もともと医者でもあるウィルスンは医学関係の諸事情にも通じていて、その辺も抜かりなく描いていて、リアルな部分もそれなりに興味深かったりする。

 当然のことながら、アランたちの運命は、「ナイトワールド」へ引き継がれているので、できればこの「触手」を先に読んだ方が、良いと思われる。そうはならなかったのは、少し残念ではあるが、それでも問題なく楽しまさせてもらった。

 次は、これまた先に読んだ方が良かったと思われるブレイク作「ザ・キープ」に手を付けたところである。順調に作品入手が進んでいるので、しばらくは「F.P.ウィルスンまつり」となりそうである。

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F.P.ウィルスン「触手(タッチ)」<上><下>読了」への2件のフィードバック

  1. これは読まずにはいられない。いてもたってもいられず、図書館へ急行、まずは海外文学の棚に。しかし、比較的新しい始末屋ジャックものが並ぶが、初期のものがないので、検索コンピューター席へ。ウィルスンと入力すると、案の定古い作品は閉架にあるとのこと、請求番号を記入し、「マンハッタンの戦慄」を借り出した。お正月のためかしだい期間が長く、「異界への扉」も借り出した。これで読書三昧の正月になりそうだ。

  2. ksbigchance

    順番としては、「ザ・キープ」、「マンハッタンの戦慄」、「触手(タッチ)」「リボーン」と読んで、「ナイトワールド」ヘ至るのがいいのかも知れませんが、なかなかそうも行かないので、手に入れたものの中で、順番にということになってます。
    あまり見かけない「黒い風」がかなり面白いとのことです。

    まあ、書いた通り年末年始は「まつり」です(笑)。

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