F.P.ウィルスン「神と悪魔の遺産」<上><下>読了

Reborn いよいよ忙しさ指数がアップしてきている。なんとかこの3連休は休めそうなのであるが、なんとなく仕事以外でバタバタしそうな感じである。それなりにプライベートでやっとかなくては行けないことがあるわけだ…。

 で、読み終えていたのだがまだ書いていなかった「F.P.ウィルスンまつり」分である「神と悪魔の遺」<><>についてである。これは、○ook Offでそろいで500円で購入していたもの。
 作品の順序としては「ナイトワールド」後のエピソードで、ちょっと順序・タイミングとしても遅れた感じでの読了となった。

 本作は、「ナイトワールド」で一応<アドヴァーサリ・サイクル>に終止符を打って、医学ミステリなどをものしたあと、お気に入りのキャラクター<始末屋ジャック>を主人公としたシリーズの再スタート(この表現が正確かどうかは?である)となるもの。

 位置づけとしては、欧米の作家がよくやる「クリスマス・エピソード」もので、ホラー色はほとんどなく、ジャックのビジネスをクリスマスに絡めて紹介している。

 さて、ストーリーはジャックの恋人ジーアが働く小児エイズセンターに寄せられた善意のプレゼンとが、まるごと盗まれる、このことをジーアから相談されたジャックは、「始末」にのりだす。

 一方、小児エイズセンターの女医アリシアは、航空機事故で急死した父親の遺産の家を引き継ぐことになった。しかし、そうなってから彼女の周りで、探偵や弁護士が次々と不審な死に方をする。そのことに不安を覚えた彼女は…。

 この二つのエピソードが並行して進んでいく(さらにもう一つ別の始末を依頼される)、プレゼント問題をかなりイカシタ方法で解決したことを知ったアリシアは、ジャックに遺産相続の件の解決を依頼する。
 はじめは渋っていたジャックであるが、アリシアを脅えさせている怪しいサウジアラビア人グループの動きにどんどんと事件に引き込まれたいくのである。

 まあ、ホラーの要素はまったく皆無なのであるが、彼女の相続した家に隠されていた秘密が何であったかがわかると、いかにもウィルスンらしい要素が盛り込まれているなと痛感する。それが、次作「異界への扉」に繋がるといえば繋がる。
 <ジャック>シリーズのスタートとしては、彼の本当のビジネスを紹介するということと、現実から離れた要素も盛り込んでいくぞ!!という助走のような作品といえるのだろう。

 結末は、不思議なすがすがしさを残す「クリスマス」ものらしいものなのかもしれない。次は、<ジャック>の第三作「悪夢の秘薬」へ侵攻か、それとも久しぶりに違う作家の作品か…ちょっと悩んでいるところ。

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