J.リーズナー「聞いてないとは言わせない」読了

Dust Devils  昨日は、ビッグ・サイトに用があったりで移動が多くバタバタしてはいたが、読書の時間が思いの外とれた。流石に、電車での移動中に作業を進めることは困難で、必然的に電車内は格好の読書スペースとなる。

 で、新聞か何かの書評で読んで気になって新刊で購入していたジェイムズ・リーズナー「聞いてないとは言わせない」(ハヤカワ文庫)を一気に読み終えた。
 帯の惹句にあるように、まさしく「150分間一気読み」といった塩梅である。もちろん長さも286ページとお手ごろなのではあるが…。本当にそのくらいの時間で読み終えてしまった。

 テキサスの田舎にヒッチハイクでやってきた若者トビーは、一人暮らしの農場経営者グレースの元で住み込み働き始める。まじめに働くトビーとグレースの間には信頼を超えて魅かれ合うものが…。
 と突然、そこへ銃をもって乱入してくる男2人、それと果敢に打ち合うグレース…とまどうトビー。

 あれれっ、乱入してきた男達はグレースのことを別の名前で呼んでるし、グレースは異様に強いし…どうやら彼らは以前強盗を働いた仲間らしい。
 
 ここからは、惹句にある通りノンストップ・ノワール、裏切り、ドンデン返し、一章ごとに話は思わぬ方向へ、なにが本当で何が嘘なのかさっぱり…。

 逃げて、殺して、奪って、と息つく暇もない。面白いゾ。スピード感にあふれる展開とグレースというキャラクターの小気味よさ。ラリーのしつこさ、タランティーノあたりが映画化するといい感じなのではないだろうか?
 日本版タイトルも悪くない。

 この作家、25年以上の経験をもっているらしいのだが、未訳の面白い作品がありそうな感じ。いやいや、気持ちよく楽しませてもらった。
 奥さんは、小説家のL・J・ウォッシュバーンとのこと。

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