P.G.ウッドハウス「ジーヴズの事件簿」読了

Jeeves 先週の疲れが出たのか、この3連休はほとんど何もしないでだら〜っと過ごしている。

 昨日は、以前大家さんだった方を訪ねて近くのケアホームへ。昨年の年末に倒れられ、しばらく入院されていた後に今のケアホームへ移られていたのであるが、連れ合いがお顔を見ると泣いてしまいそうで…と、ちょっとご無沙汰をしてしまった。
 でも、思ったよりお元気そうで顔色もよく、前向きにリハビリに取り組まれている姿を見て、ホッとした。少しでもはやくよくなられることを願うばかりである。

 本日は、ちょっと作業でも進めておこうかと、これから始めるつもりであるが、一昨日読み終えていたP.G.ウッドハウス「ジーヴズの事件簿 P・G・ウッドハウス選集1」(文藝春秋)を忘れないうちに…。
 これは、2ヶ月ほど前近所の古書店で800円でゲットしたもの、やや汚れとへたりはあるものの定価2900円が800円で読めるので仕方なかろう…。

ウッドハウスのジーヴズものは、以前から面白いとの評判で気にはなっていたのだが、何せ高い。文春も国書刊行会もどちらも2000円を超える価格。古書で見つけて一冊読んでからと思いつつ、なかなか見かけなかった。
 結果は、他の作品も是非読みたいと思わせる楽しさだ。

 この文春の選集1は、ウッドハウスの代表シリーズ「ジーヴズ」ものの選りすぐり。余談ながら、本編収録作のうち12編は国書刊行会の「比類なきジーヴス」とダブっているので、今後興味を持った人は注意して欲しい。

 基本的なスタイルは、全知全能?の執事ジーヴズの雇い主であるバーティ・ウースターの一人称で語られるユーモア小説。ミステリ方面で評判を聞いていたのでそちらへ分類されていることがあるが、ミステリではない。
 完全な英国の香り高きユーモア小説で、ドジでセンスの悪いご主人様とその彼を裏に表に完璧にサポートしてしまうスーパー執事のお話。

 レギュラーな登場人物も上記2名の他、バーティの小五月蝿い叔母アガサ、バーティの悪友で誰彼ともなくすぐに恋に落ちてしまうビンゴ、ほぼこの4名が絡みながらちょっとしてトラブルがバーティに降り掛かり、その窮地をジーヴズが見事に救って?見せるのだ。

 こう表現すると「のび太とドラえもん」のようであるが、まさしくそうなのである。もちろん、そこにはひねりの来いた英国らしいユーモアがちりばめられている。一歩間違うとドタバタになってしまいそうであるが、いい塩梅で抑制が、山椒のようにぴりりと効いている。まさしく英国が英国たる作家なのだそうだ。

 中の一編は、ジーヴズによって語られ、これがまたバカご主人バーティに対する彼の本音が垣間見えて、これまた楽しいのである。
 1930年頃の英国の階級社会や上流社会の暮らしぶりも風刺たっぷりに描かれ、とても興味深く読ませてもらった。

 ストーリーは、是非読んでお楽しみあれ。これに気をよくして、選集2を先日Amazonのマーケット・プレイスに発注済みなのであった。

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