D.ヒューソン「聖なる比率」<上><下>読了

The Sacred Cut 先週は、The Wohoの日本公演やら柏崎出張のうえに仕事の追い込みもあって意外にばたばたして、ちょっとしんどい週となってしまった。
 そのうえ昨日は、なんとか事なきをえたものの、仕事の成果物の行方が不明になっていて、あちこちに電話をかけるてんてこ舞い…、とはいえ、明日にはとりあえず追い込みしていた仕事は片付くはずなのであるが…。

 で、読書の速度はちょっとスローになってしまっていたのだが、昨晩佳境を迎えていたデヴィッド・ヒューソン「聖なる比率」<><>(ランダムハウス講談社文庫)を読み終えた。これも駅前のBook ○ffで各250円にてゲットしていたもの。

 本作は、これまで2作品紹介されているイタリアを舞台としたニック・コスタ刑事ものの第3弾。出たのは10月と比較的新しい、そのとき書店の店頭でチェック済みで、古書を少しまってみた。結構早めに手に入れる事が出来てラッキーだった。

 ローマが、異例の寒波と大雪に見舞われたクリスマス前、雪が舞い降りるパンテオンで背中に幾何学模様が刻まれた女性の死体が発見される。
 駆けつけたニックとペローニは、そこで何者かに銃撃され、同行していたカメラマンが不運にも射殺される。同時に、もう一人現場から逃げ去った小さな陰が…。

 やがて、事件にFBIが絡み、捜査の前途に何やら陰謀めいたものが陰を落とし始める。ニックと上司ファルコーネたちは、FBIから送り込まれたメアリーとともに真相を追うのであったが…。なんとメアリーは、この犯人に殺された人物の娘だというのだ。
 この容疑者、早々に次なる殺人を犯し、不可解な足跡を残していく。
 FBIとこの容疑者の関係は一体なんなのか…。彼は、何のために次々と殺人を犯してきたのか…そして、被害者たちの関係とは…。
 
 タイトルにもなっている「聖なる比率」の扱いが思ったものとはちょっと違ってはいたが、湾岸戦争の後遺症ともいえるアメリカの闇の部分をネタに押している。
 読んでいる間は、それなりに楽しめたのであるが、シリーズの前の作品に比べて謎解きの部分の醍醐味は薄いし、イタリアという舞台ならではの醍醐味にも欠けていたと思う。
 事件の発端と展開、結末がこちらが想像していたものとは違っていたので、ちょっとネコだましを食らったような気もする。

 今後、メアリーとニックの関係も描かれていくのだろうが、次回は今回の事件がらみでヴェネチアが舞台となるそうであるが、一気に飛びついて読むかどうかは微妙なところである。

 お次ぎは、前回読んで文句無しに面白かった「ジーヴズ」のP.G.ウッドハウス「エムズワース卿の受難」に取りかかっているところ。

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