高城高「風の岬」読了

Kaze no Misaki 一昨晩、ちょっと遅めの帰宅後、ホット・カーペットの上で高城高「風の岬」(創元推理文庫)を読み終えた。
 読み終えたのはいいのだが、疲れていたのか途中何度か意識を失ってしまい、そのせいで軽い鼻風邪をひいてしまった。薬のせいもあってか、昨日よりは幾分持ち直した感じではあるが…鼻とのどはいまいちである。
 明日からの伊勢出張は、夜および屋外の仕事なのでそれまでに立ち直っておかないと…。

 さて、「風の岬」であるが、この本で東京創元社の高城高全集は完結ということになる。この夏前からの約半年の間に、日本ハードボイルドの嚆矢と呼ばれた幻の作家、高城高の作品のほとんどを読む事が出来た訳だ、ここは東京創元社に感謝である。

 今回も昭和30~40年代前半に、北海道(一作のみ北海道と青森)を舞台に書かれた14編の短編が収録されている。どの作品もこれまで読んだ作品同様、緊張感あふれる展開で文章に無駄がない事もあって、次々とページをめくらせる。
 それに、登場人物のイメージが、当時の日本映画のような映像となって脳裏に浮かんできて、「読む」という感じが薄い。

 今回の男と女の心の機微が描かれた表題作「風の岬」、「星の岬」、さらに映画的な印象の「ネオンの曠野」が、印象に残っている。
 新聞記者だった著者の経験を生かした作品や国境の町北海道、冷戦のまっただ中ソ連との情報戦に使った人間たちの末路が描かれたものなどテーマは多彩である。
 
 うれしい事に、高城氏は創作を再開したとの事、機会があればまとめて氏の作品を読む事を楽しみに待ちたい。

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