P.ドハティー「神の家の災い」読了

Murder Most Holy 風邪からの回復を狙って昨晩は早めに床についた。そのせいか今日は8割がた回復といった感じ。インフルエンザではないが、思いのほか長引いてしまった。
 週末に向けて冷え込むらしいので、気をつけねば…。

 で、昨晩残り数ページとなっていたポール・ドハティー「神の家の災い」(創元推理文庫)を読み終えた。
 これは、ここ数年のレギュラーになっている中世英国を舞台とするアセルスタン/クランストン・コンビの第3弾ということで、新刊での購入していたもの。

今回は、検死官クランストン卿が、摂政ジョン・オブ・ゴーント主催の宴会で国王の面前でイタリア人貴族から殺人事件の謎解きの挑戦を受ける。これは実のところジョン・オブ・ゴーントの陰謀…。

 その謎とは、〈緋色の部屋〉と呼ばれる密室で4人の人間が殺害されたというもの、2週間の時間を与えられるのだが、アセルスタン修道士が司祭をつとめる教会の床下から女性のものと思われる白骨が発見される。その遺体が奇跡を起こし…、教会は混乱する。

 さらに、アセルスタン修道士の所属したドミニコ会の修道院で次々と修道士が殺される事件が起こる。時を同じくして若き神学者の書いた論文について異端かどうかの裁判が開かれており…。
 3つの難問を抱えてしまった迷コンビは、教会と修道院を行ったり来たりの数日間を送る事になる。

 いつものように大酒と大食で景気づけのクランストン、まじめに目の前の難問に取り組むアセルスタン、二人のキャラクターがさらに冴える。
 暗黒のロンドンと陰謀渦巻く英国王室を背景に二人の活躍ぶりが、いきいきと描かれている。

 いざとなると意外とたのもしいクランストンの大岡裁き、さらに謎解きの鍵を見つけるアセルスタンの推理も鮮やか。ずしりとくる読み応えはないが、ディー判事もの同様、理屈抜きで楽しめるシリーズ。
 舞台が、中世英国でなければ読まなかったかもしれないけど…それなりのお気に入り。

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