S.エリン「最後の一壜」読了

Ellin 先日までの寒さが嘘のように気温が上がって初夏の様相さえ呈している。
 昨日からのどが痛いのであるが、特に熱があるわけでも咳が出るわけでもない…、なんとなくの睡眠不足が重なって疲れが出てしまったのか…?
 昨日も書いたが、取りあえず無理をしないような週末を送ることにしよう。

 で、最近テンポの上がっていなかった読書であるが、一昨日の晩にスタンリイ・エリンの短編集「最後の一壜」(ハヤカワ・ミステリ)を読み終えた。これは、駅前の古書店で800円で入手、1月に「闇に踊れ!」を読まなければ本書も読むことはなかったろう。

 今回は、エリンの本領発揮(もちろん「闇に踊れ!」もよかった)の短編集ということである。もともと「特別料理」という短編作品で脚光を浴びたエリンである(あとがきの受け売り)。
 確かに若き日に早川書房からブラッドベリの作品などと一緒にハードカバーで「特別料理」が出ていたのは記憶していたが、小遣い生活の若造にはなかなか遠い存在だったのだろう。

 帯の「短篇の名手」の名に相応しい作家が何人いるだろう?という惹句がぴったりである。どの作品も練りに練られた粒ぞろいである。
 ジャック・リッチーのような「切れ」とは違った「味」のある作品が並んでいる。

 そこそこのボリュームがある冒頭の「エゼキエレ・コーエンの犯罪」、「12番目の彫像」あたりは読みごたえがある。
 タイトル作の「最後の一壜」、「拳銃よりも強い武器」なんかもうならせてくれる。そのほか、どの作品も時代を経ても変わらない良質の「味」を持っている。

 移動の電車の中で読み切れる作品が多く、移動の間の良い形での楽しみとなっていた。さらにエリンの作品を読んで見たくなったので、現在チェックしている。今となっては入手が難しい作品もあったりして、もっとはやく出会っていれば…などと感じたりしている。

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