D.M. ディヴァイン「ウォリス家の殺人」読了

This is Your Death 先ほど我々世代のロック・ヒーローのひとり、忌野清志郎の死去のニュースが飛び込んできた。数年前に咽頭癌とのことで、闘病・復活、そして自転車愛好家としての姿が伝えられていた。
 高校生のころ、以前のフォークロックなスタイルから一変した「スローバラード」、「ステップ」のパフォーマンスには衝撃に近いものを感じたものである。
 ご冥福をお祈りしたい、「愛し合ってるか〜い!」…黙祷。

 で、先週の木曜の夜に読み終えていたD.M. ディヴァイン「ウォリス家の殺人」 (創元推理文庫)である。これも駅前Book ○ffで450円で購入。なにやら数週間前の商品の配置替え以来、100円本以外の値段が250円から値上がりしてしまったようだ(残念)。
 とは言え、それでも新刊より安い、それなりにこちらの財布は助かっている(色々賛否両論はあるが…)。

 お話は1962年の英国が舞台、ロンドン郊外の人気作家ジェフリー・ウォリスの邸宅に幼なじみの歴史学者モーリスが招かれる。ジェフリーの兄ライオネルが現われてからジェフリーの様子がおかしいというのだ。
 モーリスは、少年時代をジェフリーと暮らしたことがあるが、シェフリーを好ましくは思っていなかったのであるが…。

 ジェフリーには妻と2人の娘がいて、妻ジュリアはモーリスの元カノで、長女アンはモーリスの息子クリスの婚約者であるが、ジュリアには反対されている。
 さらに、ウォリス邸の近くには、ジュリアの浮気相手の弁護士が住んでいたり、一癖あるジェフリーの秘書がからんでいたり…と、かなりややこしい人間関係が…。

 そうこうするうちにライオネルの住む家でジェフリーが死んでいるのが発見される。当初は、ライオネルが容疑者とされるが…、そのうちクリスやらジュリアやら、誰も彼もが疑わしくなってくる。
 
 もともとジェフリーの日記を出版する予定であったが、その伝記の執筆がモーリスに依頼されることになり、必然的にモーリスが探偵役となっていく。
 そして、ジェフリーの二女ジェーンが襲われて重傷を負う。

 こう書いていくとなにやらぐちゃぐちゃな話のように思えるかも知れないが、ほとんど無駄な描写はなく、テンポよく謎解きが為されていく。
 適度にミスリーディングされながら、気持ちよく作者の術中に嵌まっていく感じ。
 以前読んだ「悪魔はすぐそこに」同様、本格ものの秀作である。

 まもなくS.エリンの「九時から五時までの男」を読み終えるので、その次は新刊購入のJ.トンプスンの「この世界、そして花火」の予定、楽しみだ。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中