またしても遅れた読了本、G.バート「ソフィー」

sophie 前回のトリノの時もカーリングが思ったより面白かったと感じたのだが、今回はさらに日本チームのレベルが上がったのか、面白さもプラス2000点(古)である。
 本日も残念ながらドイツには敗れはしたもののテレビの前は大盛り上がりといったところである。

 で、すっかり怠けた感のある読了本であるが、ここらで一つである。もう彼是2週間以上、いや3週間か?になるガイ・バート「ソフィー」(東京創元推理文庫)である。
 これも駅前Book◯ffにて購入、いくらっだったけな…。

 ガイ・バートは、英国の作家で「穴(体験のあと)」という作品を引っさげ十代でデビューし、「早熟の天才」と呼ばれていたらしい。本作は、それに続く第2作で大学在学時の22歳の時の作品だとか。確かに「早熟」である。

 登場人物は、弟マシューとその姉ソフィー、そしてほんの少しだけ顔を見せる母親と子供時代の2人の遊び仲間の兄弟たち。あとはほとんど映画でいうエキストラ。
 物語は、現在と過去を行き来しながら語られていく、というスタイル。

 のっけからマシューがソフィーを殴って縛り上げるというセンセーショナルな幕開け。そして2人の回想と会話で物語は綴られていく。しかし、現在と過去が交錯しながら進んでいくことが、現在の2人の状態に導いたことを明らかにはしてくれない。
 天才であることを隠しながら成長した早熟な姉とそれに守られるように生きてきた弟ということは見えては来るが、2人の語る話は真実なのかどうかさえはっきりしなくなる。
 これまた会話が哲学的ともいえるほどでストレートに表現してくれていない。

 とかくと、さっぱり訳の分からない話じゃないのか?ということになるが、そこは早熟の天才である。破綻をきたさぬよう絶妙なバランスで、最後の最後まで読み手を幻惑しながら導いていく。
 もちろん長さもその辺を考えたもので、あきさせない長さである。

 そして、結末に至ってまでも明確なことは語られることなく、不思議な余韻を残している。狐につままれたような印象さえするのだ。惹句にも「幻惑と郷愁の魔術的小説」とあるだけあって、まさしくG.バートの文学イリュージョンに幻惑される。
 ただ、ミステリーというよりも純文学によった作品であるので誰にでもおススメか、というとそうでもないような気もする。

 次は、P.G.ウッドハウスのジーヴスものの2番目だが、いつかけるか…もはや気力の問題。

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