置いてけぼりになっていた読了本巻き返し

righthoo 年度末を控えて例年のようにバタバタ度合いが増してくる。なんとしてもその前にそのままになっている読了本をと思う今日この頃である。
 そうしている間もちゃんと本を読んでいるのだから、一向に片付かないのは当たり前でもあるのだが…。

 で、P.G.ウッドハウス「よしきたジーヴス」(国書刊行会)とアンドリュー・ウィルソン「嘘をつく舌」(ランダムハウス講談社文庫)である。
 ジーヴスのほうは、ずいぶん前に駅前Book○ffで800円也、「嘘をつく舌」は新刊で購入。

 まずは、「よしきたジーヴス」から、これはジーヴスものの2番目。一応、順番に読むことにしているので前作を読んでから日は空いたが、読書パターンに変化をつけるためにここぞというときにとっておいたもの。

 お話はとてもかんたん。いつものようにご主人バーティーが、したり顔でやらかす失敗をスーパー執事ジーヴスがまるっと丸く治めるというもの。
 今回の」テーマは、二組のカップルのすったもんだとおばさんのピンチを救うジーヴスなのであった。

 まあ、いろいろあるのだけれど20世紀前半の英国お気楽上流階級の能天気な生態を面白おかしく、軽妙な会話を中心に展開。
 最後は、おまぬけバーティーが貧乏くじを引かされるといういつもの(たぶん)パターン。
 なんとも読んでて楽しい英国ユーモア小説、お値段が高いのが玉に瑕だ。最近、Book○ffでも見かけなくなって、困っている(本当は新刊で買いたいのだけどねぇ)。

uso wo tsuku sita もう一冊は、A.ウイルソンのミステリー小説デビュー作「嘘をつく舌」。これは、書店に並んだときから気にはなっていたが、決め手を欠いて手を出さぬままになっていた。

 正月あたりに暇つぶしに見たCATVのAXNミステリー(旧ミステリーチャンネル)の「BOOK倶楽部」で豊﨑由美氏がお勧めしていたのが、背中を押した感じで読んでみることにした次第。

 A.ウイルソンは、もともとP.ハイスミスの評伝でデビュー。この作品もハイスミスへのオマージュ的な作品となっている。

 失恋したもの書きを目指す英国人青年アダムは、小銭稼ぎのためにヴェネチアへやってくるのだが、そのあてがはずれ、40年前に「討論クラブ」というベストセラーをものしたあと筆を絶ち隠遁生活を送る小説家クレイスにアシスタント(厳密には違うが)ととして雇われることになった。

 このクレイスがなかなか偏屈で扱いづらいのだが、謎めいた部分ももちアダムはいやおうなしに興味を深めていくことになる。
 やがて、この老作家の伝記を…と考えるようになり、彼の過去を探っるために嘘をついて英国に戻るのだったが…。 
 青年アダムの蒼き野望とクレイスの老獪で病んだ心理がラストへ向かって絡み合っていく。

 まさしくハイスミスへのオマージュ。特別すごいというわけではないが、手堅い作品だということは間違いない。
 中盤以降は、ページをめくるスピードがアップしたとだけ書いておこう。

 お次は、ホジスンの「異次元を覗く家」で、そのあとが藤雪夫・桂子の親子チームの2作だ。
 で現在、問題作「高慢と偏見とゾンビ」にとりかかったところ…。

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