I.ランキン「死者の名を読み上げよ」読了

TheNamingOfTheDead イアン・ランキンのリーバスものの最新刊「死者の名を読み上げよ」(ハヤカワポケットミステリ)を昨晩の帰りの電車で読了。

 前作を読んだのが06年の7月なんで、実に久しぶりのリーバスであるが、早川書房の方針のいい加減さなのか、売り上げアップを狙ったものだったのか…判型が二転三転。今回はポケミスにての帰還となった。やっぱりリーバスはポケミスがしっくりくると勝手に思う次第だ。
 冒頭からリーバスは、弟ミックの葬式に参加しているというちょっと驚きのスタート。

 今回の事件の背景は、G8開催に色んな意味で盛り上がり、浮き足立つスコットランド。
 各国の要人の警備とLive8やらデモやらとてんやわんや。そんな中、裏世界の顔役カファティのボディガードが殺される。さらに、もう一人。

 その捜査に当たるのがリーバスと女性部長刑事シボーン・クラークということになる。国家イベントのまっただ中、ロンドンから派遣された警備責任者に釘を刺されながらの捜査となるが…。
 二つの殺人の被害者は、性的犯罪の逮捕者であることが判明。性犯罪被害者の親が開いてるweb pageにその名が掲載されていた。
さらに、もう一件の同様事件が起こっていて、連続殺人の様相をていしてくる。
 そんなときに地元選出の議員がパーティ中に転落死してしまう。これが事故なのか、自殺なのか、それとも殺人か。

 一方、リベラルなシボーンの両親がデモに参加するためにスコットランドにやってくる。そして、母親が警官に殴られ大けがを負うことになるのだが…。
 シボーンは、やや感情的になり、この犯人を追う。両親と一緒に行動していた謎めいた女性サンタルは、母親の事件を写真に収めていたはずなのだが、協力を拒まれる。
 そして、リーバスたちにいつものように近づいてくるのがカファティ。というように何本もの糸がぐるぐるに絡み合ってくる。

 そこは、偏屈オヤジのリーバス、上になびかず粘り強く複雑に絡み合った糸をほどいていく。というとインテリジェンスな香りが漂ってきそうであるが、キャラクター的にもそうはならないところが、リーバス。
 人間味あふれるオヤジの味を出しながら、事件を解決へと導くのである。ページ数ほどのヘビネスはない、程よくアップダウンを繰り返しながらゴールへたどり着いた。

 まあ、新書2段組で500ページを超え、税込み2100円という超大作ではあるが、その量にひるむことなく、肩の力を抜いて読める作品だ。
 もう一冊科学関連の本があるが、小説は取り合えず追いついた。

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