驚異の巨大結晶洞窟

 昨晩(4/18)のNHKの番組で「巨大結晶洞窟」というのが取り上げられていた。これはかなりインパクトのある映像で、目が釘付けとなった。

 そもそも「巨大結晶洞窟」とはいったい何なのか…、2000年に見つかった巨大な結晶が、その空間を埋め尽くす地下洞窟なのである。
 その場所は、メキシコ北部の都市チワワから1時間のところにあるナイカ鉱山の地下300m。今そこは、鉄の扉に閉ざされているとのこと。
 これは、盗掘を防ぐことと、洞窟のさらに地下から吹き出す熱気を防ぐための手段だという。

 とにかく、目にする映像が強烈である。さながらコナン・ドイルの秘境探検小説にでも出てきそうなビジュアルが、目に飛び込んでくる。
 洞窟の内部を照明を受けて白く浮かび上がる縦横に伸びる結晶が美しい、そこだけ見るとさながら結晶を含んだ水晶の鉱石表面の拡大写真の様である。

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3人の日本人がノーベル物理学賞受賞

 今日は昼過ぎから首の調子がよろしくなくて、少し憂鬱な気分だった。そして夕方になって気圧が下がってきたようで、首センサーは如実に反応していたようだ。
 で、横浜の阪神vs.横浜戦が阪神の1点リードの一回表終了時点で降雨中止となってしまった。残念である。
 
 しかし、その頃グッド・ニュースが速報された。そう、日本の3人の物理学者のノーベル賞受賞である。数年前に仕事で訪れたことのある KEK(高エネルギー加速器研究機構)の研究成果が関係している上に、当時完全理解は無理だったが、それなりに理解しようとした理論がノーベル賞の対象となったのだ。
 
 南部博士と小林・益川博士の理論は、厳密にいうと違うものなのだが、どちらも思考と計算によって結果を導き出す理論物理学である。御三方とも何時受賞しても不思議はない方々である。
 「対称性の破れ」これがキーワード。当時、何度もサイエンスライターに説明をしてもらったのだが、完全理解にはほど遠い状態で仕事を続けたものである(以下の内容は当時の生半可な理解を書くので、間違ってたらゴメン、分かる人は正しい情報をコメントしてください)。

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アーサー・C・クラーク逝く

 本日、昨年10月からの仕事が実質的に終了した。もちろん後処理などやることはあるのだが、とりあえずは終った。
 とはいうものの、別の仕事で明日は休めない。明後日を休みにして…などと考えていたのも甘かったようだ、これまた午後から仕事となってしまった。
 土日もずーっと出来なかったプライベートのもろもろを片付けねば…。

 そんななか、アーサー・C・クラークの訃報が飛び込んできた。まあ、90歳ということもあり、実質的に老衰ということなんだろうな。
 昨年には、死期を悟っていたのか友人・知人にメッセージを残していたとのこと。地球外生物存在の証拠を見ることが出来なかったという心残りが、実に彼らしい。

 以前にも書いたが、彼の考えた「宇宙エレベータ」は、実現の入り口にさしかかっている。もちろん本当に実現するには、まだまだいくつもの越えねばならない山があるのだろうが、20数年前には完全に「夢」のようなお話だったのだ。

 中学・高校・大学時代は、ミステリよりもSFを好んで読んだ。そんな中の一番のお気に入りが、科学という土台の上にしっかりと足を付けた彼の作品であった。
 とはいえ、彼の作品というよりもSFを前ほど読まなくなって久しい。ここらでちょっと気にしてみるかな…。

 彼が、神の許に召され、安らかな眠りにつかれることを祈る。さようならクラーク…。

和牛の話

 久しぶりにサイエンスネタである。このはなしが厳密にサイエンスネタかどうかは、読む方の判断に委ねるとして…。
 本日の朝日新聞日曜版に和牛について特集があった。

 内容は、日本の牛肉のあの「霜降り」具合は、遺伝子に組み込まれているということ。そして日本に牛はもともといなかった(ちょっとビックリ、知らんかった!)ということ。
 いやいや、牛は農耕が本格的に始まった頃に大陸からもたらされたのでは…ということらしい。そして、山口県の萩市沖の見島の見島牛と鹿児島のこれまた島である口之島の口之島牛が、日本古来の牛の姿を残しているとのこと。

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Space ShuttleからOrionへ

 先週は、宇宙に関するニュースが気になった。

 ひとつは、冥王星が惑星から格下げされて太陽系の惑星が8つになったこと。もちろん、冥王星が消滅したわけではない。
 子どもの頃ならった「水金地火木土天海冥」が「水金地火木土天海」となって尻切れトンボな感じは否めないが、学術的な惑星の定義の厳格化と思えばしょうがない。

 なんでも自己中心主義のアメリカが唯一アメリカ人が発見した「惑星」ということで、抵抗したらしいが、発見者トンボーも止む終えないと思ってたらしい。

 もうひとつは、Space Shuttleの後継機(imageがそれ ©NASA)。
ORION その名も”ORION”、直径5mで円錐状の居住ユニットとべっこの推進モジュールを別々に打ち上げ、軌道上でドッキングさせて使うらしい。

 経済的だということで始まったSpace Shuttleだったのだが、経年使用による各部の劣化による事故や整備費用の増加、さらには運用の不安定さが露呈してしまっていた。

 そこで、以前のようなロケット打ち上げ方式に戻すようだ。これの方が確実でコストがかからないということ。でも、これもなにやら寂しい。
 技術的には、進歩しているのだろうけどビジュアル的には後退した感が…。

 個人的には「宇宙エレベータ」が実用化されれば…。

祝 スーパーカミオカンデ復活!

 2001年11月に光電子倍増管(電球の親玉みたいなセンサー)のほとんどが破損して、素粒子の観測を中止していたスーパーカミオカンデが復活した。
 再び、本格的な素粒子の観測が始まる。
 
 素粒子の観測をして何の役に立つのかといわれれば、現状の日常生活には直接影響は無いかも知れない。しかし、宇宙の成り立ちに少しでも近づくことで、想像もつかない変化があるかも知れない。
 まあ、どちらにしてもここ数年で恒星間旅行が可能に…などということは無いだろうけど…。
 

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We are alone !

 イギリス国防省が「UFOは異星人の乗り物に非ず」との公式見解を発表した。まあ、至極当たり前といえば当たり前、当然といえば当然の話であると思う。

 これまで、UFOに関する機密文書を発表したものなのであるが、これによると「(UFO等の)現象が、自然現象以外の、敵や何者かにコントロールされたものである証拠は認められなかった」とし、さらに「上空で衝突事故を引き起こすような”物体”が存在する証拠は認められない」とまとめているとのこと。

 だがしかし、UFOが異星人の乗り物であるという証拠は無いのであるが、乗り物でないという証拠も無いのであるという意見もあるのも確かだ。
 そこにロマンがあるのだ、というのも解らないでもない(なにやら、”ある”と”ない”が続くおかしな文章になってしまったな)。

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分子間力の魔術師

タイのホテルでは、よくヤモリを見かける。灯に集まってきた虫たちを捕食しているし、時々カエルのような泣き声をあげている。
人間に見つかると、すさまじい速さで壁や天井を走り回って逃げていく。

そこで、ハタと気がつく。Gecko(ヤモリ)は、どうして壁や天井を自由に歩き回れるのか?

普通に考えると、アマガエルのように吸盤で吸い付きながら歩いているということになるのだが、実はまったく別の方法で貼り付いているのだ。
ヤモリの手足には、人間の目では判別できない程の細い毛(繊毛)がある。この繊毛が壁や天井の表面の粒子との間に引きあう力を発生させてくっついているというわけなのだ(ハエの足も同じ原理、だから汚れた足の繊毛をことあるごとにスリスリして掃除している)。
この力が分子間力(ファン・デル・ワース力)と呼ばれているもの。

分子間力というのはきわめて弱い。たとえば、水と水の分子の間に働いているのだが、それが弱くなって離れ始めると水は液体から気体へと形態を変える。
ヤモリは、とても弱い分子間力を自由に操りながら、壁や天井に貼り付き移動しているのだ。
ここで大きな矛盾が生じる、自分の体重を支えるためには、分子間力をフルに使う必要があるのだが、素早く移動するためには、それを四本の足ごとに一瞬でゼロにしていかなければならない。さあ、どうしたものか?

この分子間力、都合の良い事にある角度になると突如働かなくなるのだ、ヤモリが右前足を壁からはがそうとしたその時、分子間力が手首(そう読んでいいのかは?)から徐々に分子間力が消えていく。その結果はがれた右前足を前に出す。これを瞬時に繰り返し、素早く移動しているのだ。
まさしく分子間力の魔術師ではないか!!すごいぞヤモリ。

将来、研究が進んで分子間力を利用したヤモリテープやヤモリ手袋が出現するかも知れない。

gecko
NetscapeやFireFox(Caminoもね)の画面表示に使われているエンジンはGeckoと呼ばれている。きっと、壁や天井などの平面を自由に移動するように、どんなページを自由気ままにサクサクと表示しようということから、この名称がついたんだろう…
ちなみに、これはcaminobrowser.orgのページにあったGeckoのイメージで、agnes bではない。

© 1998-2006 The Camino Project

God does not play dice. ~ 神はサイコロを振らない by A.Einstein

なんだかなぁ…日テレで「神はサイコロを振らない」という番組をやるというので、楽しみにしていたのだが、なんとこれがドラマだというのだ。
てっきり、アインシュタインに関係あるサイエンス・ドキュメンタリーと思い込んでいた。
がっかり!!(内容がどうあれドラマは見ないよな。)

「神はサイコロを振らない」というのは、かのA.アインシュタインがN.ボーアとの不確定性原理に関する論争で語った言葉。英語では”God does not play dice.”となるので、「神はサイコロ遊びをしない」とも訳されている。

不確定性理論というのは、量子力学の考え方でとても難しい考え方である。一つの例が、原子核の周りにある電子がどのように存在しているかというもの。
高校の物理では、電子はいくつかの軌道を回っているという風に表されていたはず。
しかし、量子力学によると電子は、観測したその瞬間に観測された場所にあるのであって、通常はどこに存在するのか特定はできないのだそうだ。そのいる場所を点として表していくと観測される確率の高いところに点が多くなってくる。
それはあたかも原子核をとりまく雲のように見えることから電子雲と呼ばれている。
(あくまでも、私の理解の範囲で書いているので、間違っているかも…そのときはゴメン。)

アインシュタインは、物理とはとても美しい法則に従って成り立っているものだと考えていて、偶然に存在する様なものではないと信じていた。
だから、その不確定性原理の存在を認めながらも、最後まで受け入れられなくて、この言葉を発したのだ。
現在では、この確率論的な部分について、「隠された変数」が存在するのでは…と考えられるようにもなっていて、その変数が見つかれば、真に「サイコロ遊びをしない」ことの証明になるかも知れないのだ。

さすがアインシュタイン、我々の理解を超えた深さである。

ところで、そのドラマってアインシュタインや相対性理論なんかと関係あるの?

宇宙の南極物語

2年前に話題になった火星探査車を覚えているだろうか?

なんとあの2台、SpritとOpportunityは今も火星表面で働いているらしい。なんとけなげなやつらだろう!

まあ、実際はNASAの研究者たちががんばって、使用延長の予算どりやらをしたんだそうだ。
う〜ん、「博士の異常な愛情」みたいだ。

この2台、いつの日か人類が火星に下り立ったときに、タロとジロのように出迎えに来たりして…。
それも少し怖いな(笑)。
ということで、もう少し彼らはがんばるようだ。

がんばれ!!Sprit、Opportunity。